バックキャスティングとフォーキャスティング

課題から考えるフォーキャスティングと、あるべき姿から考えるバックキャスティング。それぞれの特徴をご紹介します。

課題ではなく、あるべき姿から考える

課題解決の手法には課題を定義して、その解決策を実行するフォーキャスティング型と、あるべき姿を定義してその実現手段を逆算して考えるバックキャスティング型の2種類があります。

課題の種類によってはフォーキャスティングが向くケースもありますが、現代を象徴する「やっかいな問題」はバックキャスティングでなければ解けません。問題の背景が複雑なので、目の前の課題から解こうとすると、誰かが不利益を被ったり、別の問題が起こったり、矛盾やトレードオフが生じます。やっかいな問題にはそもそも全員が正しいと思う答えが存在しないのです。

そこでまずは、あるべき姿・ありたい姿を定義します。目指すゴールを合意した上で、課題や論点を洗い出し、それを解決するソリューションを考えていきます。

バックキャスティングは初めに理想の姿を考えるため、フォーキャスティングよりも高い目標を達成できる可能性があります。現在の延長線上で物事を考えていても、新しい世界は開けません。一見すると無謀とも思える高い志を掲げるからこそ、イノベーションが起こり得るのです。