【1】いまなぜ視覚会議なのか -時代変化に合った問題解決アプローチの実践をー

先行き不透明なVUCA時代、問題解決のアプローチ方法にも変革が求められています。多様化する価値観や日々変化する社会情勢のなかで、組織やチームはいかにして前に進み、成長していけば良いのでしょうか。視覚会議では未来の「ありたい姿/あるべき姿」から考えるアプローチ方法を提案します。

>>>5つの記事で知る視覚会議の世界

これまでは理想的な未来のイメージが概ね共有できていたので、目の前にある課題を解決していった先にゴールがありました。たとえば、一昔前は社会全体が物質的な豊かさを求めていたので、大量生産が課題解決の方法で、モノが行き渡った状態がある種の理想でしたが、既にこのモデルは行き詰まっています。

いま必要な問題解決のアプローチ方法とは

現代は社会情勢が目まぐるしく変化しています。価値観の多様化やグローバル化が加速し、技術革新によるパラダイム転換があちこちで起こり、矛盾とトレードオフに満ちたやっかいな問題が山積しています。かつてのように、社会全体が共通の理想像をイメージすることも、企業トップが社会情勢を踏まえて明確なビジョンやゴールを示すことも極めて難しいと言わざるを得ません。

このように先行きが見えにくいからこそ、問題解決のためには未来のイメージの共有から始める必要があります。すなわち、(1)未来の「ありたい姿/あるべき姿」を決めて(2)「現状」とのギャップから「課題」「論点」を洗い出し(3)それに対する「解決策」を決めていくというアプローチ方法です。未来から現在を考えるバックキャスティングや、最初に大きな理想を描くムーンショットなども、似た考え方だと言えるでしょう。

それでは、あなたの組織やチームでは「ありたい姿/あるべき姿」は定まっているでしょうか? また所属するメンバーや関係者に「ありたい姿/あるべき姿」のイメージは共有されているでしょうか?

ありたい姿/あるべき姿をビジネスに生かす

「ありたい姿/あるべき姿」は組織やチームにとって進むべき方向性を示す羅針盤だと言うこともできます。

ビジネスシーンでは日々さまざまな課題に直面し、選択を迫られるシーンに遭遇します。それを解決しようと試みると、矛盾やトレードオフが生じることもあるはずです。現代のように変化が激しい社会情勢では、状況判断のために詳細な調査や分析を行ったところで解決できる問題は多くありません。

このような場面で的確に判断するための基準が「ありたい姿/あるべき姿」に近づけるかどうか、です。そして、さまざまな変化に対して柔軟かつ迅速に対応するためには経営者やリーダーだけでなく、一人ひとりが「ありたい姿/あるべき姿」を念頭に行動できることが望ましいと言えます。

では、その進むべき方向性である「ありたい姿/あるべき姿」はどのように定めればよいのでしょうか。

今後の方針について話し合おうと会議を持ったけれど、情報共有や意見交換に留まり、何も決まらずに終わった経験がある人は少なくないのではないでしょうか。いまはVUCA時代。未来に向けた問題提起をしても先行きが見えにくいために、つい現状の課題に目が向いて、議論の方向性を見失ってしまうのも無理のないことです。まず見直すべきは、会議の在り方なのかもしれません。

◆一般的な会議との違いについて詳しく知りたい方はこちら
>>>10分動画「普通の会議と視覚会議は何が違う?―参加者全員納得の答えが50分で出るまで―」

会議からスタートする組織改革

改めて、いまの時代に求められている問題解決のアプローチ方法を整理しましょう。

  (1) 「ありたい姿/あるべき姿」を定める
  (2) 「現状」とのギャップから「課題」「論点」を洗い出す
  (3) 「解決策」を決める

このアプローチ方法を実現するには最初の「ありたい姿/あるべき姿」が重要であり、これを何かしらの方法で「定める」必要があります。また、組織やチームが「ありたい姿/あるべき姿」に向かって進むためには、一人ひとりが納得できる内容でなければなりません。そのためには誰かが決めてトップダウンで周知するのではなく、組織やチームのメンバーが集まって自分たちの目指す方向性を考え定める必要があるのです。

私たちが提案する「視覚会議」は、わずか50分間で「ありたい姿/あるべき姿」を定めることのできる独自メソッドを核にしています。参加したメンバー全員の発言を引き出し、全員の知を見える化しながら納得のいくアウトプットを創っていくので、一般的な会議に比べて圧倒的な腹落ち感があります。

このアウトプットが戦略立案や解決策の決定のベースになるのですが、参加者全員にとって腹落ち感のあるアウトプットだけに、一人ひとりが自律的にアクションを起こせるようになります。つまり、視覚会議はVUCA時代に適した問題解決のアプローチ方法のあと、メンバーが「動き出す」ところまでをスコープとしています。このような行動変容の積み重ねが、組織改革へとつながっていくのです。

>>>「【2】納得のアウトプットを生む会議術」へつづく