POINT

この動画では一般的な会議と比較しながら、視覚会議の特徴を見ていきます。テーマは「シャッター商店街の活性化」について。一般的な会議では議論が堂々巡りになりやすく、なかなか解決策を見出せませんが、視覚会議ならば、50分間で参加者全員が納得するアウトプットを創り出すことができます。この差はどこから来るのか。問題解決のアプローチ方法の違いに注目をして解説までしていきます。

動画サマリーコンテンツ

ビジネスシーンで議論する課題や問題には3つのレベルがあります。

1.「単純な問題」

明確な解決方法がある問題

2.「複雑な問題」

解決が容易ではないが、目指すところは明らかであり、時間をかければ論理的に解決することができる

解決する必要性が高いが、人間関係や役割などの諸条件に矛盾があったりトレードオフが生じたりする。

新サービス、新規事業の立ち上げなど、これまでにない新しい価値を提供することは、この「やっかいな問題」と言えます。

商店街活性化を阻む「やっかいな問題」

この動画で議論する「シャッター商店街の活性化」は、3つ目の「やっかいな問題」に当たります。シャッター商店街の活性化にはシャッターが閉じたお店を開ける必要がありますが、それぞれのお店にも事情があります。たとえば、年金で生活する高齢のオーナーは無理に店を開けようとはしません。このような矛盾があちこちに生じています。

いかにして解決すべきか、従来の会議と視覚会議の2つの会議で話し合ってみました。従来の会議は課題の抽出から始まって解決策を見出すべく、参加者全員で議論しましたが、制限時間いっぱい使っても結論は出ませんでした。一方、視覚会議は個人ワークと参加者全員でのワークを重ねていき、参加者は積極的に発言し、50分間で明確なゴールを創り上げました

現在の延長線上にはない未来の姿を定義する

2つの会議の最大の違いは問題解決のアプローチ方法です。従来の会議は現在(課題)から未来(解決策)を考えるフォーキャスティングでした。この方法が向くケースもありますが、「やっかいな問題」に取り組む場合には、目先の課題解決が目的になってしまい、進むべき方向性からずれる可能性があります。

一方、視覚会議のアプローチ方法はバックキャスティングです。初めに未来の「あるべき姿/ありたい姿」を定義してから、実現するための手段を逆算して考えることで、目の前の課題や制約条件にとらわれることなく、現在の延長線上にはない未来の姿を定義することが可能です。

視覚会議は、参加者全員で自由かつ創造的に、実現可能性の高い解決策を創り上げる、未来志向型の会議手法なのです。

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