【3】視覚会議で変わる組織のあり方 ―定める・決める・動き出すボトムアップ型に変革―

進むべき方向性を定める、実現に向けた具体策を決める、一人ひとりが納得して動き出す――これが視覚会議の流れです。導入に際しては「視覚会議BASIC」に加えて、課題解決に最適なプログラムの組み合わせをご提案します。日々の業務のなかで「定める・決める・動き出す」を反復しながら課題解決に取り組むことで、自律・自走型の組織に変わることが期待されます。

>>>「【2】納得のアウトプットを生む会議術」はこちらから

いま多くの企業が「経営層が明確なビジョンや方針、戦略を示せない」「現場も不確実な状況にどう対応していいかわからない」「価値創出が求められてはいるが、進め方がわからない」といった課題を抱えています。

これまでは膨大な情報から市場環境等を分析し、経営層が方針や戦略を決めていたわけですが、いまはVUCAの時代。情報収集や分析を進める間にも、社会は目まぐるしく変化していきます。現場は市場の変化を肌で感じながらも、トップダウン型組織では柔軟に対応することができません。その上、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応を迫られ、経営層も現場も何から手を付ければいいのか迷っているのです。

ボトムアップ型組織に欠かせない合意形成

ピンポイントの課題解決ならば研修やワークショップ、コンサルティングサービスの利用も有効でしょう。しかし、解決すべき課題は1つではありません。次々に新しい課題が出てきますし、前提条件が変われば課題の本質までも変化します。

いま求められているのは日々の変化に迅速かつ柔軟に対応する体制であり、そのためには誰かの指示で動くトップダウン型から、一人ひとりが自律的に行動するボトムアップ型の組織への変革なのです。

視覚会議では、次の3つの思考・要素が備わっている状態をボトムアップ型組織と定義しています。

  • バックキャスティング
    現在から進むべき未来を考えるのではなく、「ありたい姿/あるべき姿」から“いま”を考える思考法のこと。「ありたい姿/あるべき姿」を短時間で定めるには「視覚会議BASIC」が最適。
  • 集合知
    多数の知識を集めて体形化することで、より大きな価値を生み出す新たな知の活用の概念。参加者全員が発言する「視覚会議BASIC」はプロセスそのものが集合知でもある。
  • センスメイキング
    ものごとへの意味づけのこと。ビジネスシーンでは周囲の納得と行動までを包含して言うことが多く、ここでも全員納得のアウトプットを創る「視覚会議BASIC」が活用可能。

組織やチームのニーズに合わせてカスタマイズ

「視覚会議BASIC」は全員納得のアウトプットを創る会議術としてご紹介しましたが、納得とは合意形成にほかなりません。視覚会議はこの合意形成メソッドを核に価値創出・組織変革に導くための仕掛け・仕組みです。実際に解決した課題や目指す組織像、社風や目的意識などはそれぞれに異なりますので、視覚会議では最適なプログラムを組み合わせてご提案します。

たとえば、「203X年に求められるサービス」を考えるとします。これまでにない斬新で新しい発想を引き出すには、現状の課題抽出からではなく「ありたい姿」からアプローチするバックキャスティングによる未来創造会議が有効。この場合の一例として、以下のようなプログラムの組み合わせが考えられます。

ステップ1:未来洞察/価値探索

 ・未来のイメージを膨らませるための「9windows」
 ・問題の本質に迫る「問いのデザイン」
 ・大局的に考える「メガトレンド分析」

ステップ2:ビジョン策定

 ・ありたい姿を定めるための合意形成メソッド「視覚会議BASIC」

ステップ3:戦略立案

 ・未来イメージと現状の課題から解決策を考える「フューチャーコンセプト」
 ・アイデアを具現化する「カスタマージャーニーマップ」

視覚会議の特徴「定める・決まる・動き出す」に照らし合わせれば、
 ステップ1は「定める」ための準備運動、
 ステップ2は準備運動を経て自分事化されたビジョンを「定める」、
 ステップ3はビジョンに基づいた戦略が「決まる」ということになります。

このように、柔軟にプロセスを設計できるのも、視覚会議の特徴の一つです。合意形成メソッドである視覚会議BASICを存分に活用できるようにプロセス全体を設計することもできますし、社内で運用中の共創プログラム等をベースに、視覚会議BASICや新たなプロセスを追加することも可能です。視覚会議を活用してアウトプットの質をいかに高めていくか、そのための最適なプランをご提案します。

視覚会議は繰り返して使用するのがコツ

これらプログラムを通して実現したい製品のアイデアが見出せたとしましょう。それを事業化するまでには戦略立案、プロジェクトメンバー選定、企画のブラッシュアップ、市場調査、リスク分析、プロトタイピング、フィールドリサーチ、テストマーケティングなど、多数のステップを重ねる必要があり、前の工程に戻って再検討しなければならない場面も出てきますが、そのすべてのフェーズで欠かせないのが合意形成です。

競合との差別化をどうするか、顧客層はどう設定するか、調査結果をどう反映するかなど、折に触れてチーム内で合意形成の必要が出てきますが、何度も目線を合わせるなかで、テーマに対する解像度も高まっていきます。また、人事異動でメンバーが入れ替わったとき、経営層や他部署のメンバーの協力を得たいときにも、合意形成をすべきでしょう。

「視覚会議BASIC」であれば、そのいかなる場面でもわずか50分間で合意形成が可能です。「【2】納得のアウトプットを生む会議術」で触れたとおり、会議に必要なツールと技法が確立され、研修プログラム(オンラインにも対応)を受講すれば誰でもファシリテーターを務めることができますから、人事異動でメンバーが変わっても引き続き活用できます。

さらに、AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応など、新しいテーマが出てきた場合には「視覚会議BASIC」以外のプログラムを入れ替えれば、それまでと同様に「定める・決める・動き出す」というアプローチで問題解決に臨むことが可能です。さまざまな変化に柔軟に対応できることも、視覚会議の大きな特徴なのです。

>>>「【4】成果を出せる仕組みとは」へつづく